本題に入る前に、テレワークやBCP(事業継続計画)がいかに重要かを確認しましょう。そう考えると、現時点および今後の感染症の流行を想定した直接的短期的な対策や中期的なBCPが必須になります。今回製造業は、グローバルサプライチェーンは機能不全になり、モノも売れなくなり、操業停止の工場も出てきました。そういった最悪ケースを想定した計画を作らなければならないのです。当然、今回の新型コロナウイルスを踏まえて政府や国際社会が対策するよう動くはずですが、残念ながらいざという時、政府や行政はあまり頼りにならないです。こういったことをIT担当不在で実行するのは難しいですよね。ではどうすればいいのでしょうか?基本的には「やらないとメリットは得られない。デメリットは工夫で抑えよう」です。前の記事と変わらないですが、とりあえずファイル共有とテレビ会議、チャットのツールは1時間もあれば設定できます。とりあえずそれらを使ってみることから始めましょう。ではどこからどう手を付ければいいか、一旦IT担当は横に置いて、一つの進め方を提示します。また、すでに始めている方々は今の「強制在宅勤務」をテレワークと定義しないようにしましょう。本質的には業務改善をしてデータ収集閲覧できるようにすること、場所を選ばずモチベーション高く仕事ができることが重要です。そこでまず喫緊で求められているテレワークについて考えました。余談ですが、テレワークって表現がイマイチ!リモートワークの方がいいと思いませんか?(苦笑)ツイッターのDM(@tatsumi_vicyp)で個人的に相談に乗ることは可能です。みんなでこの状況を乗り切りましょう!次に、テレワークについてのメリットとデメリットをまとめました。 テレワークの導入が難しい職種 生産・製造業.
いわゆる働き方改革関連法は「多様で柔軟な働き方の実現」を目指していますが、その一つに挙げられ、話題となっているのが「テレワーク」です。この記事では、そもそも現場のある運輸業ではテレワークが可能なのかどうかについて検討しています。 そのほか、このようなものも作っています。意外なところでは、伊勢丹さんに並べていただくデザイン性の高いグッズ、西鉄さんのデジタルサイネージなんかも。いわゆるダボハゼ商売というくらい、いろんなものを作っているのが当社です。森戸:私は福岡の自宅にいます。本当にバラバラ、まさにテレワークですね。佐々木:セキュリティのコアな部分は韓国のパートナーと、ハードウェアは台湾や中国深センの会社と、共同開発しています。運送業向けには、車載センサーから車載エッジサーバー経由でクラウドにデータを集めるサービスを提供しています。木村:例えばCT(水色)が、昨日は9秒で今日が10秒であっても、そんな微妙な差は体感では気付きませんよね。でもこのシステムであれば、秒単位の積分が可視化されているので細かくわかります。森本:社員の皆さんへの時差出勤や時短勤務の通達は、どんなふうにされましたか? また反応はいかがでしたか?SIMフリーのWindows10タブレットで安価なものを探しましたが、なかなか見つからなかったので、それなら当社で作ればビジネスチャンスにもなるかなと思い、作ることにしたわけです。佐々木:基本はメール、チャット、テレビ会議といった遠隔ツールです。これまでは毎月1回くらいは誰かしらが現地に行って打ち合わせなどしていましたが、物理的な移動が制約されてからは、よりいっそうITを活用したコミュニケーションにシフトしています。森本:システムで数字が可視化できているから、木村さんも外から経営ができるようになり、場所的な縛りがなくなって、フレキシブルに動けますよね。テレワークがスムーズにできるかどうかは、日ごろから体制が整っていることが大きいですね。取引先は九州地区が4割で、あとは首都圏や関西です。ただ、実際のお届け先は9割が九州で、お客様には「西日本の生産拠点」として当社を使っていただいています。森戸:はい。テレワークに関して、首都圏の会社は先駆的な動きをしていますが、地方の中小企業は取り組みが遅れがちですし、さらに製造業や建設業となるとなかなか難しい面があります。それで今回、製造業かつ地方で経営をされている方々に、お話を伺うことにしました。さて、先ほど申し上げたように、当社は小ロット製造代行サービスを行う会社です。ものづくりを行う際の「開発支援工房」といったイメージで、1台の試作から数千台の量産まで、アイデアをカタチにしてほしいというご要望にお応えしています。設備停止(赤)が22回、刃物交換(緑)が2回で合計25分、などと解析されています。森本:このシステムがないと、データの記録そのものができませんよね。私は2つの会社を経営していまして、1つ目が旭鉄工株式会社。自動車部品製造を行っている、従業員450名、年商150億円程の会社です。こちらは九州大学医学部・工学部とのコラボ。脳梗塞で手指が不自由になった人の機能回復のためのロボットを開発しました。そのために私たちは「メグウェル」というベンチャー企業を立ち上げ、医薬品大手の帝人ファーマさんと組んで、これからいよいよ臨床試験は始まるというところです。木村:はい、遠隔になったからといって、ベースは変わらないですね。もともとSlackで情報共有していましたし、ウェブ会議にも抵抗ないですし、クラウドサービスも使い慣れていましたから。(後編へ続く)森本:日ごろ、海外の方々との連携はどのようにされているのですか?新型コロナウイルス感染拡大の影響で、求められているテレワーク環境の整備。首都圏の大手IT企業を中心に先駆的な取り組みが始まっているが、地方の中小企業、さらにものづくり系の業種は難しい側面も多く、遅れがちなのが現状だという。それからこちらは、状態履歴のガントチャート。詳細をクリックすると……木村:はい、もしも紙でやるなら、とんでもない手間がかかりますね。ずっと人を張り付けないといけないし、グラフひとつ描くのにも数万円かかります。システムだとワンクリックだけですから、まったくコストが違いますね。事業内容について説明します。IoTモニタリングとは、お客様の設備にセンサーをつけて、情報を送信機から受信機へ飛ばし、クラウドにアップし、そのデータをお客様の端末で確認していただくというシステムです。これを1ラインあたり月額1万円ちょっとで提供していて、現在リアルタイムで600ラインのデータを全国各地で集めています。対策としては、出張や訪問からウェブ会議への切り替え、工場以外の一部の社員をテレワーク化、工場の社員については時差出勤、時短勤務、それから公共交通機関で通っていた人はできるだけ車通勤に変更してもらうといったことをしています。そして一覧をクリックすると、詳細のレポートが見れます。例えばこれは、このラインの今日のCTの分布なのですが、このようになるべくグラフで可視化するようにしていています。私は、長年マイクロソフトで働いていまして、その後は佐賀県庁で5年間CIOを務め、全庁4000人の職員を対象にテレワークを導入しました。任期終了後は東京に戻り、総務省のアドバイザーなどを務め、今は会社を立ち上げて自治体のサポートをさせていただいています。例えば、建設業向けには、建設のプロセスを可視化する映像解析ソリューション、ドローンによる施工管理ソリューション。もともとは、上の図にあるすべての工程のうち「加工工場」の一部だけを担っていましたが、設計・試作機能を工場内に準備したことで、さまざまなニーズのあるお客様に自社工場代わりに使っていただけるようになりました。森本:ありがとうございます。そうした課題点については、後半でじっくり掘り下げていきたいと思います。2つ目が、i Smart Technologies株式会社。設備稼働のIoTモニタリングサービスの提供、社内やお客様向けのe-learning、それから、IoTを導入しただけではなかなか改善できないケースもあるので、旭鉄工の成功体験を他社にも広めるためにコンサルティングも行っています。私は前職で日本オラクルにおり、2000年に支社展開する際、仙台出身ということもあり東北拠点の立ち上げを任され、支社長を5年間務めた後、独立して2005年に会社をつくりました。森本:ということで、今日は敢えて「テレワークをしづらい業界」の皆さんの、いろいろなお知恵を引き出せたらと思っています。さっそく、一人ずつ自己紹介や会社の取り組みなどを話していきましょう。こちらは、リアルタイムで製造ラインの稼働状況が一覧で見れるモニターです。その日の予定数と実績数の比較、最新CT(サイクルタイム)と実績CTの比較も確認できます。例えば、フックAの設定がCT14秒であるのに対し、実績CTが14.58秒なので、微妙に遅れていることがわかります。木村:はい。タブレットにポチッとするだけで、作業中であればいつでもいいので簡単です。森本:ですから今、国内いろいろなところからアクセスしていただいていますよね。私は東京ですが、皆さんは?さて、新型コロナの影響の話をしますと、旭鉄工ではラインの計画停止がすごく多くなりました。トヨタが車の製造をしていないので、生産の需要が3~5割くらい落ちているんですね。i Smart Technologiesは、出張もお客様との商談もすべてストップさせています。そもそもお客様の動きが鈍くなっているので、新規の案件もなかなか進んでいません。あと、私に講演依頼を年間100件くらいいただくのですが、それも全滅。工場見学ももちろん中止です。森本:旭鉄工で、出社せざるを得ない方は何人くらいいらっしゃるんですか?それから、半導体の製造装置、ペットボトル飲料の異物混入検査装置。これはOEMで作りました。佐賀県庁にテレワークを導入した実績ができてから、テレワーク関連の仕事がたいへん多くなり、自治体・企業あわせて100以上のサポートをさせていただいています。多くの事例を見てきた中で、どこでつまづきやすいか、壁の乗り越え方などを把握していますので、そういったお話をさせていただけると思います。よろしくお願いいたします。自社工場の見学についても、ご遠慮いただいたりキャンセルされたりといった状況です。私自身が登壇する予定だった講演会も、ことごとく中止になりました。木村:450人中、300人くらいですね。以前は管理職が拠点を行き来して会議を行っていましたが、ウェブ会議に移行しています。私自身も会社にいないことが多かったり、経営企画会議に東京からウェブで参加したりしていますね。それからもう一つは、工場内の生産改善のためのロボット導入といった自動化推進事業も行っており、SIerの側面も持っています。拠点は、福岡に2つ、海外2つです。森本:刃物交換というのは、作業されている方が手動で入力するのですか?さて、事業内容をご説明します。オフィスソリューションについては、企業向けオンラインストレージ、電子メールセキュリティ、ビジネスチャット、製造業や建設業向けのiPadから社内ファイルサーバーへアクセスできるシステム、学校向けの画面共有ができるワイヤレスディスプレイなどを展開しています。森本:この座談会はぜんぶで4回のシリーズですが、今回の登壇者の顔ぶれはかなり特徴的ですよね、森戸さん?