マルバアメリカアサガオの実. 植物メラニン:Park et al., Plant Journal 49: 641-654 (2007)酵素遺伝子と調節遺伝子の働きで合成されたHBAは、液胞に蓄えられます。植物の液胞は細胞容積の大部分を占める大きな袋のような構造で、一般に中側のpHは酸性(低いpH)です。ところがアサガオの花弁細胞の液胞は弱アルカリ性(高いpH)で、この異常なpHがアサガオの花を青くすることに働いています。アサガオの突然変異を使った研究は、メンデルの法則が日本に伝えられた、およそ100年前にスタートしました。その後、とくに2人の日本人が精力的に研究を進めて、200以上の突然変異をおこした遺伝子を報告しています。これらの遺伝子のうち、10の遺伝子(群)がアサガオの多彩な花色のもとになっています。この遺伝子(群)は、突然変異体の表現型から想像した遺伝子の働きにもとづいて、次のように3つに分類されています。このように色々な研究に使われるアサガオの変異体を集めて保存し、必要としている研究者に提供するための取り組みも2002年から始まっています(文部科学省のナショナルバイオリソースプロジェクト)。この取り組みは九州大学の仁田坂先生が中心になっていて、私たちも協力しています。これまでに1,000を超える品種が集まっていて、世界最大のアサガオ・コレクションになっています。この取り組みの中から、これまでにない突然変異が見つかったり、失われていた突然変異が再発見されたりして、新しい研究の材料も増えています。アサガオは突然変異体が豊富に揃っているだけでなく、ほかの実験植物にはない研究材料として優れた点も多くあります。今後もアサガオの突然変異体を使った研究から、私たちを驚かせる発見、私たちの生活を豊かにする知識が生まれることでしょう。ここで紹介した内容は、基礎生物学研究所の森田裕将、田中幸子、飯田滋のほか、明治学院大学の斉藤規夫先生、九州大学の仁田坂英二先生、サントリー(株)の田中良和博士ら多くの方々との共同研究の成果をまとめたものです。当サイトへのリンクに制限はありません。他のホームページからのリンクについては一切関知しません。液胞のpHは細胞の活動を支える重要な要素ですが、どのようにコントロールされているのかは、詳しく分かっていません。花色の研究から、詳しいことが分かってくる可能性があります。COPYRIGHT © THE BOTANICAL SOCIETY OF JAPANつぎに、この新しい分類に従って「花色を決める遺伝子の働き」を順番に紹介していきます。 真夏の暑さを減らす省エネの方法として注目されている「植物で作る緑のカーテン」。日陰を作ることで室内への日差しを遮ることができるだけでなく、植物の自然な緑色は疲れ…琉球朝顔は、ヒルガオ科・サツマイモ属の多年草です。日本アサガオの1つで、白や青、紫、ピンクの花色をもち、普通のアサガオと比べるとツルが長く伸びることから緑のカーテンによく利用されます。クウシンサイは、別名「ヨウサイ」とも呼ばれるヒルガオ科・サツマイモ属の一年草です。主に野菜として扱われるので、葉っぱを収穫したものを調理して楽しまれます。アサガオは、実は色によって花言葉が変わることも特徴のひとつです。青色は「儚い恋」「短い愛」、紫色は「冷静」「平静」、白色は「固い絆」「あふれる喜び」という意味をもちます。夏の暑い日差しの中で、青や紫のきれいな花を咲かせる朝顔。小学生の頃に育てた記憶がある方も多いのではないでしょうか。種や苗のどちらからでも育てやすく、夏に…アーリーコールは、西洋アサガオと日本アサガオを合わせて作られた交雑品種です。ルコウソウは、6〜9月に花を咲かせるヒルガオ科の多年草です。アメリカが原産で、羽のように深い切れ込みのある葉っぱと星形の花びらが特徴で、日本の寒さに耐えられず枯れてしまうので一年草として園芸では利用されます。アサガオや夜顔以外には、昼に花を咲かせる「ヒルガオ(昼顔)」、夕方に花を咲かせる「夕顔」という植物もいます。また、家を植物で覆うなどエクステリアとしても利用されます。ツル性の植物であればヘチマやゴーヤ、キュウリなどでもグリーンカーテンは作れます。緑のカーテンは、アサガオが最も生長する初夏や初秋の季節限定で、夏の暑さ対策や空気清浄などの効果が期待できるのです。垣根や日よけに育てられることが多く、花の色は赤や青などの混合色をしており、中心部が白色なのが特徴です。アサガオの開花期は6〜10月頃です。梅雨から梅雨明けくらいまでが開花のピークで、真夏が過ぎ去った9〜10月頃になると品種改良で生まれた秋咲き品種がピークを迎えます。花びらや葉っぱの形、色、大きさが元のアサガオと違うことが特徴で、複色や絞り色の花びらの品種が有名です。多年草の植物を利用すれば、年間を通してグリーンカーテンが楽しめるかもしれませんね。スカーレットオハラは、西洋アサガオの仲間です。垣根や日よけに育てられることが多く、花の色は鮮やかな紅色をしています。支柱など近くのものにツルを巻きつける姿にちなんで、「愛情」や「結束」という花言葉がつけられました。ピンクや薄紫色の花びらをしている近縁種で、サツマイモ属のアサガオとは分類が違います。他には、ハマヒルガオや小昼顔などの品種が有名です。花びらは円錐状の形が多く、青や紫、赤、白、ピンクなどの花色と、絞り、縁取り、斑入りなど組み合わせたパターンもあります。変化朝顔とは、アサガオを品種改良して生み出されたものの総称です。園芸やガーデニングが初心者の方でも、気負わずにチャレンジできるお花なので、何か栽培する植物を探している方は、ぜひ、アサガオを育ててみてはいかがでしょうか。塩分を吸い上げる力があり、多くの植物が生息できない土地でも生き延びる生命力が持ち味です。今回は、そんな日本人にとってなじみの深い植物であるアサガオについて、花言葉の意味や由来、種類、色、開花時期と見頃の季節などをご紹介します。ツルや葉っぱは絡みついて離れない「しぶとさ」をもちながら、1つの花びらの命は短い「はかなさ」も持ち合わせるアサガオ。アサガオは大きく2つ分類があり、日本アサガオと西洋アサガオに分かれます。以下にそれらの代表的な品種と、花姿や科属の近い近縁種をいくつかご紹介します。有名な入谷のアサガオ祭りは、江戸時代に流行したアサガオの栽培がきっかけで明治時代初期にはじまり、現在まで続いているといわれているんですよ。昼顔は、昼ごろから夕方まで花を咲かせるヒルガオ科・ヒルガオ属の多年草です。夏の風物詩として、古くから日本のガーデニングに取り入れられているアサガオ。どんどんつるを伸ばして生長し、色とりどりのラッパ型の花を咲かせてくれます。つぼ…サツマイモは、ヒルガオ科・サツマイモ属の植物です。日本では、大きく太った根っこを食べるために栽培・収穫されています。太陽がさんさんと輝く夏に、紫や青のさわやかな花を咲かせる朝顔。花が咲いた後に種を採取しておけば、毎年栽培が楽しめます。でも、どうやって種を収穫して、保存…アサガオは夏の風物詩として知られ、毎年6〜7月には全国各地でアサガオ祭りが開催されています。アサガオは、ヒルガオ科・サツマイモ属に分類されるツル性の一年草です。長いツルを伸ばして周りのものに絡まり、たくさんの葉っぱと大きな花を咲かせます。葉の色も緑一色の物と、緑に白や黄色っぽい斑が入ったものがあります。日本人の多くが食べたことのあるサツマイモですが、実はアサガオの仲間なので、アサガオに似た姿をしたピンク色の花を咲かせます。©GreenSnap, Inc. All Rights Reserved.ラッパのような花びらが特徴のダチュラ。別名「チョウセンアサガオ」の名前でも知られるナス科・チョウセンアサガオ属の植物です。5〜11月の長い間、アサガオのような白い花びらを上向きに咲かせます。「ソライロアサガオ」という名前でも知られ、緑のカーテンにも利用されます。アサガオと聞くと「夏の花」「小学生が最初に学校で栽培する植物」というイメージをもちますよね。俳句の世界では秋の季語として使われ、ときには秋の七草の1つとされることもあります。夜顔は、ヒルガオ科・サツマイモ属の一年草です。アサガオの仲間で、夜に白い花を咲かせることから名付けられました。ヘブンリーブルーは、西洋アサガオの1種です。丸い葉と空色の花を咲かせる、日本で最も有名なアサガオの1つです。フライングソーサーは、ヘブンリーブルー同様、西洋系アサガオの1つ。白地に青いストライプの花が特徴的です。白や青の単色の花を咲かせることもあります。アサガオのツルや葉っぱを利用してネットや壁一面アサガオで埋め尽くすことを、「緑のカーテン」または、「グリーンカーテン」と呼びます。
葉に切れ込みが入らないものは変種マルバアメリカアサガオ(丸葉アメリカ朝顔)という。丸葉と呼ばれるが幅広な心形(しんけい、ハート形)である。 アメリカアサガオの花 アサガオに近い植物であるマルバアサガオでは、種の黒い色素は「植物メラニン」という、謎が多い化合物であることが分かってきています。植物メラニンの代表は、ヒマワリの種に含まれる黒い色素です。